世界連邦

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概要

今日、私たちには地球規模で解決しなければならない課題が多くあります。
軍縮・核廃絶・民族紛争・地域紛争などの軍事的問題、地球の温暖化・オゾン層の破壊・森林資源枯渇などの環境問題、人口爆発、食糧問題が一層深刻になっています。
こうした問題を解決し、かけがえのない地球を守るにはどうしたらよいでしょうか?
これら地球を危うくする諸問題は、一つの国の力では解決できません。国境を超えた地球レベルでこれらの問題に取り組まねばなりません。その決め手が「世界連邦」をつくることです。

世界連邦とは

世界連邦とは、地球規模の問題を扱う一つの民主的な政府です。世界の国々が互いに独立を保ちながら、地球規模の問題を扱う一つの民主的な政府(世界連邦政府)をつくります。

世界連邦が実現すると、国際紛争は国家間の戦争ではなく、世界法に基づいて連邦政府によって平和的かつ公正に処理されます。そして、連邦政府によって直接募集・訓練された世界連邦警察軍が、世界の安全保障の責任を持ち、 各国の軍備は全廃または大幅に縮小されます。
国家間の戦争は不可能になり、不必要となるのです。地球環境の保護や貧困・飢餓の救済、人権問題の解決も、手間のかかる国家間の条約によってではなく、連邦政府の地球的視野での政策決定を通じて行われます。
世界の人々は、各国の国民であると同時に地球市民として平等で基本的人権も尊重されます。

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世界連邦都市宣言活動

世界連邦の実現に向けた運動の1つに、地方自治体が平和の尊さを訴え世界連邦建設の趣旨に賛同を表明する「世界連邦都市宣言」があります。
わが国で初めての宣言は昭和25年10月14日、京都府綾部市において行われました。

■日本初の世界連邦都市宣言
綾部市は、日本国憲法を貫く平和精神に基いて世界連邦建設の趣旨を賛し、全地球の人々と共に永久平和確立に邁進することを宣言する。(昭和25年10月14日議決)

世界連邦宣言はその後、全国に及び、多数の自治体が議会の議決をもって世界連邦・平和宣言自治体であることを表明しています。
宣言自治体は計380に及び、“平成の(市町村)大合併”を経た2013(平成25)年現在の枠組みでは248自治体が記録にとどめています。

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宣言自治体の全国協議会

これらの宣言自治体の連携を図るために「世界連邦宣言自治体全国協議会」が組織され、活動を展開しています。
わが国初の宣言を行った京都府綾部市で1955(昭和30)年に開かれた第1回「世界連邦平和都市連絡協議会」(都市協)がその端緒。
都市協はその後、「世界連邦平和都市協議会」(昭和33年)、「世界連邦都市全国協議会」(昭和36年)を経て昭和42年に「世界連邦宣言自治体全国協議会」と改称、現在に及んでいます。

会長は、初代を綾部市長が担い、第4回総会までは開催地の市長が務め、昭和33年の第5回総会で規約改正し任期制としました。以後、歴代広島市長や岡山県知事、神奈川県知事などを経て、平成7年から綾部市長に。現在は山崎善也・綾部市長が務めています。 2019年時点の加盟自治体数は54。

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  • お知らせ

世界連邦のマークは地球を表したもので、世界的に結ばれているという意味で二重丸に緯度と経度を示す十字を組み合わせ、周囲の英文で「世界法による世界平和」を唱えています。